はかせなべの「はかせ」には、2つの意味があります。
1.「博士」がつくった鍋だから
2.お鍋にスカートを「はかせ」ているから
はかせなべの大きな特徴は、煮続けない保温調理です。
沸騰したら数分煮て、火から下ろしてしまいます。
下ろしたあとに、お鍋とスカートの間に熱の空気の層ができて、
ゆっくりと温度を下げながら調理をしてくれるので、煮崩れる心配もないのです。
たとえば、かぼちゃの煮物だったら・・・ 3ステップで出来あがりです。
1.かぼちゃと調味料と水をお鍋に入れてガラスのふたをし、火にかけます。
2.沸騰したらそのまま3分煮ます。
3.火からおろしてステンレスの外ぶたをし、平らな所に15分おきます。
初めてこのお鍋で料理したとき、必ずびっくりしていただけると思います。
料理教室の初心者コースでは「おーーっ」「えっ?」という声の連発。
毎日する料理だからこそ、より簡単に、よりおいしく。
はかせなべをお勧めする私たちの想いです。
食べものにはそれぞれ、 もっともおいしくて、健康によい調理の温度と時間があります。これは、いままで料理のプロしか知らない、秘密のコツでした。
発明者・小林先生は、今から25年前ごろに研究を重ね、この最高の調理法を突きとめ、だれでも簡単にできるように工夫し、適温料理法と名づけました。
はかせなべを使って適温調理をすれば、グツグツ煮込まないので、ミネラルを含む栄養素は破壊されず、味・香りも逃げ出しません。
また、火にかける時間が短いので、ガス代も約1/3に節約できます。
「適温調理」は、まさに21世紀の革命的な調理法です。
ステンレス製の鍋の周りに、ステンレス製のスカートが、ワンタッチで脱着できるように取り付けられています。
加熱すると、スカートと鍋のすき間が煙突になって、側面からも加熱されるので、普通の鍋より早く煮立ちます。
火からおろして、ステンレスの蓋をしてテーブルなどの上に置くだけで、鍋の底と側面に空気が閉じこめられ、熱が逃げるのを防ぎ、保温性がよくなります。
また、適度に温度が下がっていきますので、加熱しすぎることもなく、素材に味がしみこむのを助けます。
はかせなべを実際にお使いの方から、よく寄せられるご質問にお答えします。
小林寛 先生(1928 - 2008)
プロフィール
早稲田大学理工学部 応用物理学科名誉教授。工学博士。
1928年生まれ。
1951年、東京大学第二工学物理工学科を卒業し、
富士電機製造株式会社に入社し、
磁気増幅器と、それを用いた重電機器の制御装置の開発に従事する。
1960年、早稲田大学理工学部講師に転じ、翌年、助教授。
1968年より教授に就任し、現在名誉教授。
1985年ころより、健康法の研究を開始したことがきっかけとなり、
1986年、保温により適温で調理できる『はかせなべ』を発明。
帝国ホテル料理顧問(前総料理長)村上信夫氏のアドバイスを受けながら、
正恵夫人と共に、 この鍋を用いた調理法の研究をすすめ「適温調理法」を提唱する。